翡翠は「東洋の宝石」と呼ばれ、古くから日本や中国・マヤなど東洋において特に珍重されてきました。　「翡」はカワセミのオスを「翠」はメスを表すと言われており、清流に生息するカワセミの美しい青緑の羽に色彩が似ていることから、「翡翠」と呼ばれるようになったと言われています。

翡翠はジェード（jade）と呼ばれ翡翠全般の事を指し、その中で硬玉（ジェダイト/Jadeite）と軟玉（ネフライト/Nephrite）に分けられます。日本で指輪や宝飾品として扱われるのは、硬玉（ジェダイト）の方で「本翡翠」などとも呼ばれ、軟玉（ネフライト) と区別されます。

一般的に翡翠＝緑色というイメージがありますが、他にも白・青・赤・薄紫（ラベンダー色）などその色合いは様々で、石に含まれる鉄やチタン、クロムなどの他の成分によって色が変わります。

石を評価する場合は、
（1）色の濃さ
（2）透明度の高さ
（3）形
（縦横のバランスとほどよい高さのある小判型）
以上3点などがポイントとなります。
鮮やかな緑色で透明感が高いものは「琅玕（ろうかん）」と呼ばれ、特に評価が高くなります。